ロシアで病気困ったら。
ロシアで病気になったら。
旅行中や滞在中の病気や怪我には、前もって対応を取り決めておくと安心です。
また、持病をもっておられる方は、薬はもちろん、持病に関する事・注意事項等をロシア語で書留ておく事も大事です。
薬などは、現在は薬局などで簡単に買うことができます。風邪や胃痛などのいっぱん的な病気に関しては、それほど心配しなくてもよいでしょう。しかし一般的に日本人は薬に対する抵抗力が弱いと言われているので、ある程度は日本から用意していった方がよいかもしれません。
ロシアの公的医療機関
公的医療施設として地区ごとにポリクリニカ(外来病院)とバリニッツア(入院病院)が設置されていますが、外国人は救急搬送された場合を除き有料となります。公的病院は外観や内装が古めかしく、医療水準は日本と比較すると概して低めであり、外国語を解す る医療スタッフはほとんどいないので、日本人が受診するにはかなり抵抗を感じるでしょう。
従って外来診療においては、英語あるいは日本語が通じ、設備の整った欧米系医療機関や私立病院、外国人用公立病院を私費診療で利用することをお勧めします。
私費診療における医療費は高額です。十分な現金(ルーブル)かクレジットカードを持参する必要があります。(例えば欧米系医療機関では最低でも100〜150米ドル前後の診察料が必要でさらに検査料・薬品代などが加わります。)
重症外傷といった一刻を争う救急疾患の診断・治療については、個人の支払い能力を超えた金額になるので、海外旅行者保険への加入をお勧めします。保険加入の際は、受診できる医療機関や受診方法、補償額、キャッシュレスサービス付帯の有無、免責事項など保険約款を確認して下さい。
万が一の事を考えて、移送経費を含む海外(旅行)傷害保険等に加入しておこう。
かかり易い病気・怪我
モスクワ、サンクトペテルブルク等の都市部には風土病といえるような病気はほとんどありません。少なくとも通常見られる病気の種類は日本のそれとあまり変わりません。ただし、以下の病気には日頃から注意し予防に心がけることが大切です。
1.当地の邦人が罹患する機会の最も多い疾患は、いわゆる風邪(急性鼻咽頭炎)です。モスクワは内陸性気候で寒暖の差が激しい一方で、ほとんどの 住宅は地域暖房になっているので個々の家庭での室温調節が難しく、冬季には過剰な暖房により室内が非常に乾燥します。乾燥した空気は、気道を刺激し、鼻咽 頭炎、喉頭炎、副鼻腔炎、気管支炎等の呼吸器疾患に罹患しやすくなります。
11月頃から3月頃にかけては、インフルエンザの予防接種は済ませておこう。また、乾燥を抑える保湿クリームを用意しておくと便利です。
健康上心がける事
飲料水:モスクワ市内の水道水の水質は基本的には問題ありませんが、水道管が老朽化しており、暫く止めておくと赤錆が混じることがあります。また、全体に 硬水となっており、慣れるまでは軽い下痢を起こすこともあります。飲用としては、浄水器を通した水道水、市販のミネラルウォーターあるいは煮沸した水道水 が適しています。
入国時に法的に接種を求められているワクチンはありません。